大手キャリアのauが提供している「povo」は通信速度が安定しているのに格安で利用できるという特徴があります。
使い方によっては格安SIMより安くなる可能性があり、スマホ代を節約したい方にとっては魅力的なプランですよね。
またpovoとauひかりは同じ会社が運営しているため、セット割になると思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし結論からいうと、povoはauひかりとのセット割だけではなく、その他の割引サービスも対象外です。
それでもpovoユーザーがauひかりを利用するメリットは多くあります。
そこでこの記事では、povoユーザーがauひかりを利用するメリットや、auひかり以外でpovoにおすすめの光回線をご紹介します。
1.povoはauひかりとのセット割対象外
このように思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、povoとauひかりは一緒に申し込んでもセット割が適用されません。
auひかりにはauのスマホ回線を同時に利用することでスマホの月額料金に毎月最大1,100円の割引が適用される「auスマートバリュー」があります。
しかし、この割引サービスはauの従来のスマホプランが対象であり、格安プランであるpovoは対象外になっています。
その他にも、家族内のau回線の数に応じて割引額がアップする「家族割プラス」や、「au PAY カードお支払い割」など、auのスマホにはさまざまな割引サービスがありますが、povoは全て対象外です。
このように感じた方も多いのではないでしょうか。
しかしpovoは利用料金が元々安いので、割引きが適用されなくてもお得に使えます。
2.povoとは
CMなどでよく見かけるpovoですが、その詳細はよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
povoとは大手スマホキャリアのauが提供する格安のスマホプランのことです。
povoには規定のプランがありませんが、基本料0円で必要な機能を「トッピング」することで自分好みのプランをつくることができます。
トッピング内容 | 適用期間 | 金額(税込) |
---|---|---|
データ使い放題 | 24時間 | 330円 |
データ追加1GB | 7日間 | 390円 |
データ追加3GB | 30日間 | 990円 |
データ追加20GB | 30日間 | 2,700円 |
データ追加60GB | 90日間 | 6,490円 |
データ追加150GB | 180日間 | 12,980円 |
5分以内通話かけ放題 | 1カ月 | 550円 |
通話かけ放題 | 1カ月 | 1,650円 |
またこの他に、「DAZN」や「smash.」といった動画コンテンツや「スマホ故障サポート(税込830円/月)」などのオプションも追加することができます。
無料で利用することもできますが、180日間以上トッピングを購入しなかった場合、利用停止や契約解除となる可能性があります。
6カ月に1度はトッピングを購入するようにしましょう。
povoと格安SIMとの大きな違いは通信事業者の体系にあります。
格安SIMは「MVNO」と呼ばれる通信事業者が提供しています。
MVNOは自社の通信回線設備を持っていないため、設備にかかる費用や管理のための人件費が削減でき、その結果、格安でサービスが提供できています。
ただし回線を貸している大手キャリアは、自社ユーザーの通信速度が遅くならないようにMVNOが使える通信量に上限を設けているのが一般的です。
この通信量の上限を「帯域」といい、設定された帯域以上の通信量が必要になると、超えた分の通信量は供給が後回しにされるため、通信速度に遅延が生じてしまいます。
つまり格安SIMは夜や休日などの利用者が集中しやすい時間帯では、通信速度が不安定になる可能性があるのです。
一方でpovoは格安SIMではなくauのプランの一つであるため、通信事業者も大手キャリアのauと同じKDDIです。
自社の通信回線を使用するため、povoは利用者が多い時間帯でも通信速度が安定している傾向があるのです。
このようにpovoは必要な機能だけトッピングできるため、トッピングの内容によっては格安SIMより安くなる可能性があり、かつ通信速度も安定している点が大きな魅力です。
3.auひかりとは
auひかりとは大手通信事業者のKDDIが運用している光回線です。
auひかりはKDDIが所有している自社回線であり、混雑がしにくく通信速度が安定している点が魅力です。
ただし、関西地方(大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山)や中部地方(静岡、愛知、岐阜、三重)、沖縄県などの一部の地域では提供されていないため注意が必要です。
お住まいの地域がauひかりに対応しているかどうかサイトで事前にチェックしましょう。
利用料金は以下のようになっています。
auひかりのプラン別利用料金
ホームタイプ
レンタル
またauひかりは「auスマートバリュー」に対応している光回線です。
auスマートバリューとはauが定めたネットサービスとauスマホをセットで申し込むと、auを使っている家族みんなのスマホ代が毎月最大1,100円も割引になるサービスのことです。
光回線の場合は固定電話もセットで申し込む必要がありますが、家族にauユーザーがいる方は節約になりますよ。
その他に「家族割プラス」や「au PAY カードお支払い割」など、さまざまな割引サービスが提供されており、利用可能な割引サービスを全て適用させれば一人あたり3,000円近くも節約することができます。
auが提供している割引サービスは以下のとおりです。
種類 | 適用条件 | 割引価格(税込) |
---|---|---|
auスマートバリュー | ネットと電話かホームルーターと一緒に契約する。 | 最大1,100円 |
au PAY カードお支払い割 | スマホ代の支払い方法をau PAY カードに設定する。 「2年契約N」との併用不可。 | 最大187円 |
家族割プラス | 同一の住所に住んでいる家族に限る。 (50歳以上の場合は別住所でも可能) | 2回線:一人あたり550円 3回線以上:一人あたり1,100円 |
家族割 | スマホの契約者名義が同一、または家族の名義であるauユーザー。 | 家族間の通話料が無料 |
2年契約N | 2年単位の継続契約をする。 | 187円 |
スマイルハート割引 | 障がいのある方。 身体障がい者手帳や療育手帳などの提示が必須。 | ・基本使用料……187~407円割引 ・通話料 au/一般電話への通話……50%割引 他社携帯/PHS……20%割引 ・SMS送信料 auへの送信……50%割引 他社携帯/PHSへの送信……20%割引 |
しかし、これらの割引サービスはauの従来スマホプランのみが対象であり、povoは適用対象外です。
4.povoとauひかりを一緒に使うメリット
このように感じた方も多いのではないでしょうか。
しかしpovoとauひかりには、それぞれに以下のような魅力的なメリットが多くあります。
一緒に使うことで両方のメリットを得ることができます。
メリット1 セット割が適用されなくてもpovoは安い
povoはさまざまな割引サービスが適用されませんが、元々の価格が安いので損をすることはありません。
基本料0円に必要な機能を追加する方式のため、無駄な機能にお金を払う心配がないのです。
インターネットは家のWi-Fiや、別に契約しているスマホの「テザリング」で十分だという方は、月々の支払いが通話やSMSの送信にかかった費用だけで済む場合もあるのです。
ただし、180日間以上トッピングを購入しなかった場合、利用停止や契約解除となる可能性があるため、定期的にトッピングを購入しましょう。
スマホは最低限の機能だけで良いという方はpovoの利用がおすすめです。
メリット2 povoは格安SIMと比べて通信速度が安定している
povoは大手キャリアのKDDIが通信事業者なので、通信速度が安定しています。
同じくスマホの利用料金が安いサービスに格安SIMがありますが、こちらは大手キャリアが運用している回線の一部を借りているため通信速度が遅くなることがあります。
スマホ代を抑えながらも通信速度は大手キャリア並みに安定していてほしいという方にpovoは向いているといえるでしょう。
メリット3 auひかりは自社回線で通信速度が速い
auひかりはKDDIが所有している自社回線で、通信速度が安定しています。
このように疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
実は多くの「ドコモ光」「SoftBank光」といった多くの光回線サービスは、NTT東日本・西日本の敷設する「フレッツ光」の回線を利用しています。
フレッツ光は全国的に敷設されており広い地域で利用できる半面、利用者数が多いため、混雑して回線速度が落ちやすいという特徴を有しています。
一方でauひかりは自社の契約者しか利用者がいないため、通信速度が遅くなりにくいのです。
ただし、回線の敷設範囲がフレッツ光に比べ限定的であるため、利用できる地域が限られているという点には注意が必要です。
メリット4 auひかりはキャッシュバックが多い
auひかりにはキャッシュバックが多いというメリットがあります。
光回線サービスを提供している事業者は多くあるので、各社は契約者を獲得するためにさまざまなキャンペーンを用意しています。
なかでもauひかりはキャッシュバックに力を入れており、最大で13万1,000円も還元されます。
この金額は他社と比較しても大きいのでお得感がありますよね。
さらに、回線工事にかかる費用分が月額料金から割引される「初期費用相当額割引サービス」も提供されています。
5.auひかり以外でpovoにおすすめな光回線4選
ここまでauひかりのメリットを紹介してきましたが、他の回線はどうなのか気になりますよね。
そこでこの章では、 povoユーザーにおすすめな光回線を四つ紹介します。
おすすめ1 NURO光
NURO光のプラン別利用料金
3年間総支払額
(36回払い)
レンタル
NURO Mobile
2年間総支払額
(24回払い)
レンタル
NURO Mobile
(24回払い)
レンタル
NURO Mobile
\いちばんお得なキャンペーン窓口/
【NURO光】
詳細はこちら
NURO光はSONYが提供する光回線です。
独自回線のため通信速度が安定しているのが魅力の光回線です。
どのくらい速いのかというと、一般的な光回線の速度は下り最大1Gbpsであるのに対し、NURO光の通常プランは下り最大2Gbpsと2倍も速くなっています。
通信速度を重視する方には最適なサービスだといえるでしょう。
独自回線のため提供エリアは限られますが、 auひかりが利用できない一部の関西地方(大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀)や中部地方(静岡、愛知、岐阜、三重)でも利用が可能です。
また月額料金が5,200円(税込)からとお手頃価格なのもうれしいポイントですよね。
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【NURO光】
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おすすめ2 eo光
eo光のプラン別利用料金
5,448円(2年目以降)
レンタル
(最低利用期間を過ぎた場合なし)
mineo
5,960円(2年目以降)
レンタル
(最低利用期間を過ぎた場合なし)
mineo
6,530円(2年目以降)
レンタル
(最低利用期間を過ぎた場合なし)
mineo
\いちばんお得なキャンペーン窓口/
【eo光】
詳細はこちら
eo光は関西電力の持つ独自の回線設備を利用した電力系の光回線です。
電力会社の自社回線であるためフレッツ光を利用している光コラボ事業者に比べて、高速で安定した通信が期待できるのが大きなメリットです。
提供エリアは限られていますが、auひかりが使えない大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山の一部市区町村で利用が可能です。
eo光はどのプランも1年目は月額3,280円(税込)から利用することができます。
2年目以降は月額料金が上がってしまいますが、2年以上利用した場合は解約手数料がかからないので、お試しで使ってみるのも一つの手でしょう。
またeo電気や関電ガスを使用している方は割引が適用され、年間で最大8,800円も節約になりますよ。
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【eo光】
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おすすめ3 楽天ひかり
楽天ひかりのプラン別利用料金
レンタル
レンタル
\いちばんお得なキャンペーン窓口/
【楽天ひかり】
詳細はこちら
楽天ひかりは楽天が提供する光回線で、フレッツ光を利用した光コラボです。
楽天モバイルと併用することで楽天ひかりの利用料金が1年間無料になるキャンペーンが適用されますが、通常時でもマンション向けプランで4,180円(税込)、一戸建て向けプランで5,280円(税込)と比較的手頃な価格です。
また楽天ひかりは高速通信が可能なIPv6に対応しており、快適にインターネットが利用できます。
さらに楽天ひかりを申し込むと、楽天ポイントの還元率が+1倍アップするので楽天系列のサービスをよく利用する方にもおすすめですよ。
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【楽天ひかり】
詳細はこちら
おすすめ4 enひかり
en光のプラン別利用料金
新規契約 3,300円
レンタル
povo、SoftBank
新規契約 3,300円
レンタル
povo 、SoftBank
enひかりは株式会社 縁人が運用する光回線で、フレッツ光を利用した光コラボです。
他社のように工事費用が無料になるキャンペーンや高額キャッシュバックなどの特典はありませんが、月額料金が元々低めに設定されています。
つまり長く使えば使うほど他社のキャンペーンやキャッシュバック以上の節約になるのです。
またpovoはenひかりの「勝手に割り」の対象サービスなので、povoを利用している方は毎月110円(税込)の割引が適用されます。
なお、enひかりには契約期間の縛りがなく、解約手数料もかからないので、自分の好きなタイミングでやめることができます。
光コラボなので独自回線と比べると通信速度は劣りますが、月額料金を抑えて長く使いたいという方にはenひかりがおすすめです。
6.まとめ
povoとは大手スマホキャリアのauが提供する格安のスマホプランのことです。
auが提供しているため帯域の制限がなく、安く利用できるのに通信速度が安定しているという特徴があります。
またpovoは必要な機能をトッピングしていく形式のため、自分好みのプランをつくることができ、無駄な機能にお金を支払う心配がありません。
使い方によっては格安SIMよりも安くなる可能性があるため、スマホ代を節約したい方にとっては魅力的に感じるでしょう。
ただしpovoはauスマートバリューの対象外のため、auひかりと一緒に契約しても割引が適用されません。
その他にauが提供しているさまざまな割引キャンペーンでも、povoは適用対象外となっています。
しかしpovoとauひかりにはそれぞれに魅力的なポイントが多くあります。
一緒に使うことで両方からメリットを得られるため、割引が適用されなくてもお得であることに変わりはないでしょう。