「マンションのWi-Fiが遅い…」「マンションのWi-Fiは繋がりにくいとよく聞く…」と繋がりやすいWi-Fiへ乗り換えたいと思っている方も多いでしょう。
マンションでWi-Fiが遅くなる原因はWi-Fiルーターではなく、使用している回線などであることの方が多いと考えられるのです。
通信速度を上げるには、Wi-Fiではなく光回線へ変えた方が手っ取り早い可能性があります。
また、マンションのWi-Fiを光回線へ変えることで利用料金が下がることもメリットも。
この記事ではインターネットやWi-Fiの仕組み、通信速度が低下してしまう原因とその対処法について解説します。おすすめの光回線も紹介するのでぜひ参考にしてくださいね!
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インターネットとWi-Fiの仕組み
入居している賃貸マンションでもともとインターネット環境が用意されていたという場合は特に、インターネットがどのような仕組みなのかご存じない方も多くいらっしゃるかもしれません。
速度低下が起きている原因を知るためには、インターネットやWi-Fiの仕組みについて簡単に理解しておく必要があるといえます。
まずはインターネットとWi-Fiの仕組みについて簡単に説明していきます。
インターネットをWi-Fiで使用するためには以下の三つの要素が必要になります。
- インターネット回線
- プロバイダー
- 接続機器
Wi-Fi接続に必要なWi-Fiルーターは「接続機器」に当たります。
それぞれどのようなものなのか順番にご説明しましょう。
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1.インターネット回線
インターネット回線はインターネットに接続するための物理的な回線設備です。
利用者は回線事業者と契約することで、その業者が張り巡らせているインターネット回線を通じて通信が可能になります。
インターネット回線にはいくつかの種類がありますが、現在は「光回線」が主流です。
光回線では、デジタルデータをレーザー光の「光信号」に変換し光ファイバーの内部を通過させることで高速通信が可能になっています。
光回線はそれ以前に主流だった電話回線を用いる「ADSL回線」の2倍以上の通信速度を誇ります。
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2.プロバイダー
回線設備だけではインターネットを利用することはできません。
インターネットの利用のためには回線事業者だけでなくプロバイダーとの契約が必須です。
プロバイダーとは、回線をインターネットとつなげる接続事業者のことです。
プロバイダーは回線事業者のように物理的な設備を提供するのではなく、インターネットに接続するための「IPアドレス」などを発行する役割を果たしています。
IPアドレスはインターネットの世界に入るための入場券のような役割を果たしており、これがなければ自由にインターネットを利用することはできません。
住所にも例えられ、IPアドレスがあることによってデータを正しい場所に送ることが可能になっているのです。
またプロバイダーはメールアドレスの発行や、Wi-Fi環境の構築に必要な「無線LANカード」の提供、Wi-Fiルーターのレンタルなどを行なっている場合もあります。
3.接続機器
さらにインターネットの利用には一般的に「モデム」や「ONU」、「ルーター」などの接続機器も必要になります。
モデムやONUがあることでインターネット通信が可能になります。
現代ではパソコンやスマホ、テレビ、ゲーム機器などを同時にインターネットに接続する必要がありますよね。
複数の機器を同時にインターネットに接続する際にはルーターが必要になります。
ルーターは異なるネットワーク同士を接続するための装置で、「WAN」と「LAN」をつなぐことができます。
モデムやONUとルーターをLANケーブルで接続することでWANとLANがつながれます。
さらに端末をルーターと接続することで同時に複数の端末でインターネットが利用できるようになるのです。
機器同士をケーブルでつないだネットワークを有線LAN、ケーブルを使わず電波でつないだネットワークを無線LANといい、Wi-Fiは無線LANの「通信規格」の一つです。
かつてはメーカーごとに異なる通信規格が設けられていたため、異なるメーカーの機器同士で無線LAN接続を行うことができませんでした。
そこでメーカーが違っていても無線LANが使用できるよう定められた国際標準規格がWi-Fiです。
現在では無線通信が可能なほとんどの機器がWi-Fi認証を受けているため、無線LANとWi-Fiは同じものだと認識している方も多くいらっしゃるかもしれませんね。
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マンションでネットが遅いと感じる原因
マンションで利用しているインターネットが遅いと感じる場合、原因は主に2パターンに大別できます。
- 回線そのものやプロバイダに問題がある場合
- 周辺記事に問題がある場合
ここではそれぞれの原因に関して詳しく説明していきます。
1.回線・プロバイダーに問題がある場合
回線・プロバイダーに問題がある場合は主に混雑と、光回線のケーブルがどこまで引かれているかを見ることになります。
①回線・プロバイダーの混雑
マンションのような集合住宅では、一般的に建物に引き込まれた1本の光ファイバーケーブルを各部屋に分配する形になっています。
そのため多くの入居者が同時にインターネットを使用している場合などには回線が混雑して通信速度が低下してしまう場合があります。
高速道路が渋滞しているような状態だと考えると分かりやすいかもしれませんね。
またプロバイダーの混雑によって通信速度が低下しているケースもあります。
インターネット回線を高速道路に例えるなら、プロバイダーは料金所のようなものだといえます。
いくら高速道路(回線)が広くても、料金所が混んでしまっていてはスムーズでありませんよね。
もし時間帯によって通信速度が低下すると感じられる場合は、回線やプロバイダ混雑が原因だと考えられるでしょう。
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②光回線が途中までしか引かれていない
「光回線設備あり」と書かれていたとしても、実はマンションによっては回線の末端部まで光ファイバーケーブルが接続されていないこともあります。
古いマンションなどでは光ファイバーケーブルが配電盤室までしか引き込まれておらず、そこから各部屋までは一般電話回線で接続されているケースがあるのです。
集合住宅においては、ADSL回線よりも伝送距離(データを送ることのできる距離)が短い代わりに伝送速度の速いVDSL回線が使われている場合があります。
しかしVDSL回線は光回線よりも通信速度が遅いため、そこで通信速度が低下してしまうのです。
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2.周辺機器に問題がある場合
モデムやONU、ルーターなどの通信機器に問題がある場合や、パソコンそのものに問題がある場合があります。
通信機器は高温になると通信速度を低下させるといわれているため、触ってみて熱いと感じる場合は一度電源を切って冷ましましょう。
Wi-Fiを使用している場合、ルーターの置き場所やスペックによって通信速度が低下することがあります。
ルーターと端末の間に遮蔽(しゃへい)物や電波を発する機器があると電波が妨害されたり、水回りでは電波が通りにくくなったりします。
心当たりのある方はルーターの設置場所を変える、Wi-Fiの電波を中継して範囲を広げてくれる「無線LAN中継器」を導入するなどの方法をとりましょう。
またWi-Fiのなかでもいくつかの規格があり、規格によって最大速度が異なるため新しい規格に対応していない古いルーターの場合は通信速度が遅くなってしまいます。
パソコンのスペックは主にCPU、メモリ、HDD(SSD)の3つの要素によって決まり、それぞれに快適に利用できる目安があります。
CPU | Core i3以上 |
---|---|
メモリ | 4GB以上 |
HDD(SSD) | 256GB以上 |
CPUは交換したり、メモリやHDDは増設したりすることでもスペックを強化することができますが、購入してから長期間経っているパソコンを使っている場合は買い替えも検討しましょう。
このように周辺機器やパソコンに問題がある場合は、設置場所を変えたり買い換えたりすることで簡単に対応できるものです。
しかし、実際はマンション側が設置した回線やプロバイダーに問題があるケースが多くあります。
次章では、上記問題への対処法をご説明します。
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マンションでネットが遅いときの対処法
ひとつ前の章で解説した2つの原因に対してどのような対応が取れるでしょうか。対処法をご紹介していきます。
- ネットを利用する時間帯を変える
- ネット回線・プロバイダーを乗り換える
- モバイルWi-Fiルーターの契約をする
- 引っ越し
- ルーターの設置場所を見直す
- ルーター・モデムを再起動してみる
- LANケーブルの接続を確認する
対処法1 ネットを利用する時間帯を変える
特定の時間帯だけネットが重たくなるという場合、原因は回線やプロバイダーの混雑だと考えられます。
特に1本の回線を複数の部屋で共有しているマンションの場合は多くの方がインターネットを同時に使用する夜などに回線の混雑が起こりがちです。
可能であればインターネットを利用する時間帯を変えてみましょう。
対処法2 ネット回線・プロバイダーを乗り換える
仕事や学校の都合などでインターネットを使う時間帯を変えるのは難しい、という場合は回線・プロバイダーを乗り換えることも一つの手です。
マンションで契約している回線事業者とは別の事業者と個人的に一戸建て住宅向けのプランの契約をすることで、1本の回線を複数の部屋で共有する事態を避けることができます。
ただし一戸建て向けのプランを契約する場合、新しく回線を建物内に引き込む工事が必要になります。
壁に穴を空けることになるため大家さんからの許可が必須です。
また一戸建て向けプランでは光回線を独占でき通信速度が速くなる分、マンション向けプランよりも月額料金が高くなる傾向があるのでその点は理解しておく必要があります。
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対処法3 モバイルWi-Fiルーターの契約をする
回線工事ができない場合、モバイルWi-Fiルーターの契約をするのも一つの手です。
モバイルWi-Fiルーターとは持ち運び可能なWi-Fiルーターのことで、端末を接続することで家の外でもインターネットを利用できます。
ただしモバイルWi-FiルーターはONUと接続している据え置き型のWi-Fiルーターに比べ、一般的には通信速度が劣る傾向にあります。
現在のご家庭の通信速度を確認し、モバイルWi-Fiルーターの方が通信速度が速いと確認できた場合にのみ選択肢の一つとしてみるのが良いでしょう。
対処法4 引っ越し
他の対処法では改善が見られず回線を乗り換えようと思ったのに、大家さんから許可が下りなかったという場合などには、引っ越しが最終手段になるといえるでしょう。
現在お住まいのマンションが各部屋まで光回線が引き込まれていない物件の場合は、各部屋まで光回線の引き込まれた新しいマンションに引っ越すだけで通信速度が改善する可能性があります。
また、より快適なインターネット環境を用意したいという方は事前に大家さんの許可を得て回線工事が可能な物件を選び、一戸建て向けのプランを契約するのが良いでしょう。
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対処法5 ルーターの設置場所を見直す
マンションでWi-Fiが繋がりにくい時、一番簡単な対処法がルーターの設置場所を変えることです。
Wi-Fiルーターの設置場所を考える時、なるべく邪魔にならないようにと壁際や家具の裏側に置いてしまうことが多いでしょう。しかし、木材やコンクリート家電製品などはWi-Fiの電波の遮蔽物となります。
周りに遮蔽物がある位置にルーターを設置してしまうと、Wi-Fiルーターの本来のスペックを発揮できません。
マンションでWi-Fiが繋がりにくいと感じたら、まずルーターの位置を確認してみましょう。
対処法6 ルーター・モデムを再起動してみる
今まで正常にW-Fiが使えていたのに、急に繋がりにくくなった、回線が遅くなったという場合は、ルーター・モデムの調子が悪い可能性があります。
ルーター・モデムに電源スイッチがある場合は一旦切り10秒程度切って再起動しましょう。電源スイッチがない場合はコンセントを抜いて、同様の対応を行います。
なお、部屋の隅や家具の裏などに置いていると埃が溜まりやすく、熱を帯びやすくなっています。なるべく電波が行き渡りやすい高めの位置に設置することをおすすめします。
対処法7 LANケーブルの接続を確認する
対処法1・2を行なってもWi-Fiが繋がりにくい場合は、ルーター・モデムに繋がれている「LANケーブル」の接続を確認してみましょう。
ケーブルが緩んでいたり、接触不良を起こしていることがあります。
数回差し替えても、うまく接続的ない場合は他の原因を探ってみましょう。
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おすすめインターネット回線
このように気になっている方も多くいらっしゃるかもしれませんね。
インターネット回線によって契約できるプロバイダーは異なるため、インターネット回線を乗り換える際はまずどの回線に乗り換えるか決めることが必要です。
ここからは、おすすめの回線サービスを簡単に紹介していきます。
おすすめ1 NURO光:圧倒的な通信速度が魅力!
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NURO光は通信速度の速さが魅力の光回線です。
NURO光は下りの最大通信速度が2Gbpsと他の光回線にはないスピードとなっています。
通信速度を重視したい場合はNURO光がおすすめだといえるでしょう。
また、SoftBankユーザーの方は「NURO光でんわ」をあわせて申し込むと「おうち割光セット」が適用されます。
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おすすめ2 ドコモ光:docomoユーザーの人にぴったり!
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ドコモ光はNTTドコモが提供する光コラボ回線です。
光コラボのため、多数のプロバイダー事業者から好きなプロバイダーが選ぶことができるメリットがあります。
またdocomoのスマホを使用している方は「セット割」が適用され、月々の支払いが550~1,100円割引されます。
割引の期間は永年かつ契約者一人ひとりが対象なので、家族で入るとその分割引も多くなるのがうれしいポイントです。
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おすすめ3 SoftBank光:スマホとのセット割でお得に!
SoftBank光のプラン紹介
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SoftBank光はSoftBankが提供する光コラボ回線です。
光コラボ回線のなかでも月額料金が比較的低く設定されていることがメリットです。
さらにSoftBankやY!mobileのスマホを使用している方は「おうち割 光セット」が適用されるので月々の支払いが550~1,100円の割引になります。
通信サービス | 割引額 |
---|---|
SoftBank | 最大1,100円 |
Y!mobile | 最大1,188円 |
格安SIMの<Y!mobileでも適用されるのはうれしいポイントですね。
また割引の期間は永年かつ契約者一人ひとりが対象なので、家族で入るとその分割引も多くなります。
ただし、SoftBank光で契約できるプロバイダーは「Yahoo!BB」のみです。
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おすすめ4 auひかり:auユーザーならお得!安定した通信速度が魅力
auひかりのプラン紹介
auひかりはKDDI独自の回線を使っている光回線サービスです。
auひかりはauのスマホとセットで割引になる「auスマートバリュー」がお得です。
auスマートバリューが適用されると、auユーザー1人あたり毎月最大1,100円スマホ料金が割引となります。
またプロバイダーは7社から選択することができます。
ただしauひかりは沖縄・和歌山・大阪・奈良・兵庫・京都・三重・滋賀・愛知・岐阜・静岡には対応していないため、注意が必要です。
おすすめ5 ビッグローブ光:お手頃な月額料金!セット割対象のスマホも多数
ビッグローブ光のプラン紹介
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ビッグローブ光はBIGLOBEが提供する光回線です。
BIGLOBEモバイルのユーザーやauのユーザー、UQ mobileのユーザーはセット割が適用されるため、お得に利用することができます。
通信サービス | 割引額 |
---|---|
au | 最大1,320円 |
UQ mobile | 最大858円 |
BIGLOBEモバイル | 220円 |
donedone | 220円 |
同じくauユーザー対象に割引があるauひかりには対象外のエリアがありますが、ビッグローブ光は全国対象のサービスです。
auひかりに申し込めないauユーザーにとってはうれしいですね。
また、他社よりも比較的割引率が高い傾向にあるため、月額料金を抑えたい方にもおすすめの回線だといえるでしょう。
5.まとめ
お住まいのマンションのWi-Fi速度の遅さや繋がりにくさが気になっているという方もいるでしょう。
マンションの場合、多くの方が同時にインターネットを利用していたり、マンションの設備や自室の接続機器に問題があったりするとWi-Fiの速度が遅いと感じられるケースもあるかもしれません。
インターネットを利用する時間帯を変えてみたり、Wi-Fiから光回線へ乗り換えるなどで通信速度が改善される可能性があります。