「インターネット回線」という言葉が何を指しているのか、具体的にはよく分からないという方もいらっしゃるでしょう。
簡単に説明すると、インターネット回線とは、インターネットに接続するための回線設備のこと。
さらに、インターネットを使うためには、インターネット回線を準備するとともにプロバイダと呼ばれる事業者と契約する必要があります。
この記事では、インターネットの仕組みや種類、インターネット回線を選ぶポイントなどをわかりやすく解説していきます。
- インターネット回線(ネット回線)とは
ネットを使うための物理的な回線設備のこと - インターネットを使うためには回線接続だけでは使えない
①プロバイダ(接続事業者)契約
②接続機器(モデム/ONU/ルーター)が必要 - インターネット回線の種類は主に3つ
中でも光回線がおすすめ
プロバイダサービス・接続機器がセットになっているものもある - 光回線のおすすめ5社を紹介
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さらに詳しく、おすすめの光回線サービスを知りたい!という方は、以下のページを参考にしてください。
1.インターネットの仕組み
インターネット回線とはインターネットに接続するための物理的な回線設備のことです。
賃貸住宅などでインターネットの回線がもともと引き込まれていたり、ご家族にインターネットの契約を任せていたりして、インターネットの仕組みを詳しく知らないという方もいらっしゃるでしょう。
ご自宅でインターネットを利用するためには以下の3つの要素が必要です。
- インターネット回線
- インターネットサービスプロバイダー
- インターネット回線に接続するための機器
まずはそれぞれについて解説していきましょう。
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1-1.インターネット回線
インターネット回線はインターネットに接続するための回線設備のことです。
回線事業者と契約することで、その事業者が張り巡らせているインターネット回線網を通じてインターネットが利用できるようになります。
インターネット回線の設備がない建物の場合、インターネットを使用するためには回線を建物内に引き込む工事を行う必要があります。
1-2.プロバイダー
実はインターネット回線の設備を整えるだけではインターネットを利用することはできません。
インターネットを利用するためには回線事業者だけでなくプロバイダーと契約する必要があります。
プロバイダーは回線事業者のように物理的な設備を提供するのではありません。
IPアドレスとはインターネットに接続されるパソコンやスマートフォンなどの機器に割り当てられる番号を指しています。
いわばインターネット上の住所のようなものですね。
データをやりとりする際、ネットワーク上で送信先を間違わないようにするために使われています。
IPアドレスはインターネットの世界に入るための入場券のような役割を果たしており、これがなければ自由にインターネットを利用することはできません。
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1-3.接続機器
インターネットを利用するためには一般的に「モデム」や「ONU」、「ルーター」などの接続機器が必須です。
モデムとONUの役割は非常によく似ていることが分かりますね。
モデムやONUがあることでインターネットが利用できるようになるのです。
モデムもONUも基本的にパソコンなどの端末は一台しかつなぐことができません。
ご自宅や職場でインターネットを利用する場合、パソコンやプリンター、スマホ、テレビなどさまざまな機器をインターネットに接続する必要があるのではないでしょうか。
複数の機器を同時にインターネットに接続するために必要なのがルーターです。
ルーターは異なるネットワーク同士を接続するための装置で、「WAN」と「LAN」をつなぐことができます。
モデムやONUとルーターをLANケーブルで接続することでWANとLANが接続されます。
その上で利用したい複数の機器をルーターと接続すると、同時に複数の端末でインターネットが利用できるようになります。
2.インターネット回線の種類
インターネット回線にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
近年代表的な回線となっているのは光ファイバーケーブルを用いた「光回線」です。
しかし、名前を聞いたことはあっても光回線にどのようなメリットがあるのか、他の回線とどのような違いがあるのか詳しくは知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、ここでは光回線をはじめとした代表的なインターネット回線の種類とそれぞれの特徴について詳しく解説していきます。
2-1.光回線
現在代表的に利用されているインターネット回線である光回線は通信速度が速く、安定していることに特徴があります。
光回線には光ファイバーケーブルという特殊なケーブルが用いられています。
光ファイバーケーブルを用いた通信では、Webサイトなどから受け取ったデジタルデータを一度レーザー光の「光信号」に変換します。
光信号になったデジタルデータは光ファイバーの内部を反射・屈折しながら高速で通過し、受信の際にまた元のデジタルデータに変換されます。
一度光信号に変換することで、大量のデジタルデータをスピーディーにやり取りすることが可能なのですね。
また、光回線は電磁波の影響を受けないため、通信状況が安定していることもうれしいポイントです。
「日常的にたくさんインターネットを利用する人に向いているインターネット回線だね。」
2-2.ADSL回線
ADSL回線という言葉を聞いたことがあるという方も多いでしょう。
ADSLは「Asymmetric Digital Subscriber Line」(非対称デジタル加入者線)の頭文字をとった略称で、電話回線を使用したデジタルデータ通信技術のことです。
既存の電話回線を利用するため特別な工事をせず簡単に導入できる点が主なメリットだといえるでしょう。
設置工事などが不要で初期費用を抑えられ、定額の利用料金でインターネットを楽しむことができるADSL回線は2000年代に普及しました。
しかし、ADSL回線は電気信号を用いて通信を行うため、インターネットを利用する場所がNTTの基地局から遠くなればなるほど通信速度に影響が出るというデメリットもあります。
また光回線に比べると通信速度は遅く、大量のデジタルデータをやり取りするのには向いていません。
そのため、現在では通信速度が速く安定している光回線の方が主流になっています。
2-3.CATV回線
CATV回線はケーブルテレビ(CATV)の回線を利用したインターネット回線です。
従来のテレビのようにアンテナで電波を受信するのではなく、ケーブルが用いられているためにその名がついています。
ケーブルテレビといえばテレビ放送サービスを思い浮かべるかもしれませんが、ケーブルテレビで用いるケーブルはインターネット通信に利用することも可能です。
テレビ放送サービスとあわせてインターネットの通信サービスに加入するとセットで割引を受けられることがあります。
ただし、現在主流となっている光回線と比べると通信速度は劣るといわれています。
3.インターネット回線に関するよくある疑問
インターネット回線について、このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
そこで、ここからはインターネット回線についてよくある疑問にお答えしていきます。
疑問1 Wi-Fiを使うにはどうしたらいいの?
自宅や職場などでWi-Fiを利用したいけれど、どのように導入したらいいか分からないという方もなかにはいらっしゃるかもしれませんね。
インターネット回線事業者、プロバイダーと契約するだけでなく、Wi-Fiを利用するためにはWi-Fiに対応したルーターが必要です。
インターネットを利用するためにはモデムやONUとルーター、ルーターとパソコンなどの機器をそれぞれつなげ、WANとLANを接続させる必要があります。
インターネットを利用したい機器を物理的にケーブルでつなぐことを有線LAN、ケーブルを使わず電波でつなぐことを無線LANといいます。
Wi-Fiは無線LANの「通信規格」の一つです。
以前はメーカーごとに異なる通信規格が設けられていたため、異なるメーカーの機器同士で無線LAN接続を行うことができませんでした。
そこで、メーカーが違っていても無線LANが使用できるよう定められた国際標準規格がWi-Fiなのです。
Wi-Fiに対応したルーターの準備ができたら、インターネットに接続したい端末で設定を済ませましょう。
Wi-Fiへの接続設定を「オン」にすると、付近の無線LANネットワークの一覧が表示されます。
そのなかからご自身の無線LANネットワークを選択し、ルーターなどに記載のあるパスワードを入力しましょう。
パソコンやスマートフォンの場合、インターネットに接続できると扇形のマークが表示されます。
疑問2 インターネット回線の工事ができない場合はどうする?
インターネット回線を引き込む工事ができない事情がある物件の場合、どうすればインターネットを利用できるのかは気になるところですよね。
そのようなケースでは物理的なインターネット回線の設備がなくてもインターネットが利用できるWi MAXなどの無線回線がおすすめです。
WiMAXとは「Worldwide Interoperability for Microwave Access」の略で、無線通信技術規格の名称です。
Wi-FiやBluetoothなど無線の通信技術には他にもいくつかの種類がありますが、WiMAXはその一つということですね。
WiMAXの場合、WiMAXに対応したルーターを準備すれば工事をせずにインターネットを利用することができます。
また、ルーターを持ち運べば外出先でもインターネットを使うことが可能です。
回線を引き込む工事が不要で、場所を選ばずにインターネットを利用することができるのは光回線やCATV回線にはないメリットといえるでしょう。
インターネット回線を引き込む工事ができない場合はWiMAXなどの無線通信を利用することがおすすめですが、工事ができる環境の場合や、すでにインターネット回線が引き込まれている物件の場合は、光回線やCATV回線もあわせて検討してみてくださいね。
疑問3 どのインターネット回線を選べばいいの?
とお悩みの方もいらっしゃるかもしれませんね。
インターネット回線工事ができる物件の場合であれば、通信のスピードが速く、安定している光回線がおすすめです。
ご自宅で動画視聴やリモートワークをしていたり、またオフィスでインターネットを利用したりする場合は光回線がぴったりでしょう。
ただし、仕事でインターネットを使わない場合や、ブラウザでインターネットサーフィンができれば十分だという場合は敢えて光回線にする必要はないともいえます。
無線でインターネットが利用できるWiMAXは回線を引き込む工事がいらないため、インターネットをすぐに開通させることができます。
また、ご自宅でケーブルテレビのテレビ放送サービスを利用している場合は、CATV回線を利用してセット割引の適用を受ければお得に契約ができるかもしれません。
4.おすすめのインターネット回線事業者
実際にインターネット回線事業者やプロバイダーとの契約を前にして、このようなお悩みを持っている方もいらっしゃるでしょう。
ここからは、おすすめの回線サービスを簡単に紹介していきます。
NURO光 | ドコモ光 | SoftBank光 | auひかり | ビッグローブ光 | |
---|---|---|---|---|---|
おすすめポイント | 高速通信&ギガ数に応じてプランが選べる | 用途に合わせてギガ数を選択可能 | 回線とプロバイダーの一体型サービス | 開通工事待ち期間もレンタルWiFiが使用可能 | 最大1年間月額料金が実質300円 |
月額料金(税込) | 2ギガプラン: 10ギガプラン: | 1ギガ(戸建): 1ギガ(マンション): 10ギガ: | 1ギガ(戸建): 1ギガ(マンション): 10ギガ: | 1ギガ(戸建): 5ギガ(戸建): 10ギガ(戸建): ※3年契約の場合 | 1ギガ(戸建): 1ギガ(マンション): 10ギガ: |
工事費(税込) | 実質無料 | 無料 | 無料 | 実質無料 | 実質無料 |
契約期間 | 2年、3年、なし | 2年 | 2年 | 2年、3年、なし | 2年(10ギガ)、3年(1ギガ) |
最大速度 | 10Gbps | 10Gbps | 10Gbps | 1Gbps | 10Gbps |
キャンペーン | 申し込みで開通11ヵ月後に60,000円キャッシュバック | 新規申し込みで月額料金が最大6ヵ月間500円 | 10ギガプランで適用条件を満たした場合に、月額基本料金が6ヵ月間500円(税込)まで割引 | 乗り換え+継続利用など条件を満たすと最大126,000円の還元あり | キャッシュバック&値引きで最大1年間月額実質300円 |
公式 | 公式 | 公式 | 公式 |
おすすめ1 NURO光:圧倒的な通信速度が魅力!
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NURO光は下りの最大通信速度が2Gbpsと他の光回線にはないスピードとなっています。
通信速度を重視したい場合はNURO光がおすすめだといえるでしょう。
また、SoftBankユーザーの方は「NURO光でんわ」をあわせて申し込むと「おうち割光セット」が適用されます。
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おすすめ2 ドコモ光:docomoユーザーの人にぴったり!
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ドコモ光はNTTドコモが提供する光コラボ回線です。
光コラボのため、多数のプロバイダー事業者から好きなプロバイダーが選ぶことができるメリットがあります。
またdocomoのスマホを使用している方は「セット割」が適用され、月々の支払いが550~1,100円割引されます。
割引の期間は永年かつ契約者一人ひとりが対象なので、家族で入るとその分割引も多くなるのがうれしいポイントです。
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おすすめ3 SoftBank光:スマホとのセット割でお得に!
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SoftBank光はSoftBankが提供する光コラボ回線です。
光コラボ回線のなかでも月額料金が比較的低く設定されていることがメリットです。
さらにSoftBankやY!mobileのスマホを使用している方は「おうち割 光セット」が適用されるので月々の支払いが550~1,100円の割引になります。
通信サービス | 割引額 |
---|---|
SoftBank | 最大1,100円 |
Y!mobile | 最大1,188円 |
格安SIMのY!mobileでも適用されるのはうれしいポイントですね。
また割引の期間は永年かつ契約者一人ひとりが対象なので、家族で入るとその分割引も多くなります。
ただし、SoftBank光で契約できるプロバイダーは「Yahoo!BB」のみです。
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おすすめ4 auひかり:auユーザーならお得!安定した通信速度が魅力
auひかりのプラン紹介
auひかりはKDDI独自の回線を使っている光回線サービスです。
auひかりはauのスマホとセットで割引になる「auスマートバリュー」がお得です。
auスマートバリューが適用されると、auユーザー1人あたり毎月最大1,100円スマホ料金が割引となります。
またプロバイダーは7社から選択することができます。
ただし、auひかりは沖縄・和歌山・大阪・奈良・兵庫・京都・三重・滋賀・愛知・岐阜・静岡には対応していないため、注意が必要です。
おすすめ5 ビッグローブ光:お手頃な月額料金!セット割対象のスマホも多数
ビッグローブ光のプラン紹介
ビッグローブ光はBIGLOBEが提供する光回線です。
BIGLOBEモバイルのユーザーやauのユーザーUQ mobileのユーザーはセット割が適用されるため、お得に利用することができます。
通信サービス | 割引額 |
---|---|
au | 最大1,320円 |
UQ mobile | 最大858円 |
BIGLOBEモバイル | 220円 |
donedone | 220円 |
同じくauユーザー対象に割引があるauひかりには対象外のエリアがありますが、ビッグローブ光は全国対象のサービスです。
auひかりに申し込めないauユーザーにとってはうれしいですね。
また、他社よりも比較的割引率が高い傾向にあるため、月額料金を抑えたい方にもおすすめの回線だといえるでしょう。
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5.まとめ
インターネット回線とはインターネットに接続するための物理的な回線設備のことです。
インターネット回線には光回線やADSL回線、CATV回線などいくつかの種類があり、それぞれ通信速度や料金に異なる特徴があります。
仕事で利用する場合や、動画視聴やゲームを楽しみたい場合は通信速度がスピーディーで安定している光回線がおすすめです。
光回線をはじめインターネット回線を引き込むためには工事が必要となりますが、工事ができない環境の場合はWiMAXなどの無線通信が可能な回線を利用することもできますよ。